国営昭和記念公園
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みどりの文化ゾーン
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パーキテクチャー(公園の中の建築)

 花みどり文化センターは、昭和記念公園内に最後に開園される「みどりの文化ゾーン」にある中心施設です。みどりの文化ゾーンの中央には、約350mの直径をもつ円形の芝生広場「ゆめひろば」があり、幅30m、長さ150mのセンター施設はそれを囲むように西側に位置します。

 建物デザインの重要なコンセプトは、「パーキテクチャー(公園のなかの建築)」です。公園と一体となるような建物を目指しました。

 まず、屋根はゾーンの南側にあるそよぎの丘から連続する屋上庭園になっています。3次曲面の緩やかな勾配をもって全体が大きくうねっています。構造的には15本のシリンダーに支えられています。このシリンダーには、講義室や研修室、事務室などの部屋が割り振られています。それぞれの機能に合わせて、開いたシリンダーは鉄骨造、閉じたシリンダーは鉄骨鉄筋コンクリート造でできています。シリンダーの上部には構造的により大きな荷重をうけることができるため、その上部に高木を植えることができます。

 また建物内部は、大きな一続きの空間であるギャラリーになっており、建物の床や壁をスクリーンとした映像展示や、大きな空間を利用にあわせて仕切ることのできる木製の家具が並べられることで、公園ならではの多様な活動に対応できます。

 さらに開口部は、大きな開口があけられるような仕組みになっています。長辺方向の開口部は、6mmのガラスが重ね張りされたサッシになっており、その下部にある折り上げ戸を開くことにより内外連続した空間が生まれ、上部のジャロジー窓が開くことによって中間期に自然風を取り入れた換気を行うことができます。東面には日射を遮る壁面緑化として、下垂式の植物による緑のカーテンを設けました。

 このように「花みどり文化センター」では、雨や太陽の光から守られた、快適な木陰のような空間を提供し、公園の活動を支援する建築を目指しています。

貝島 桃代 (かいじま ももよ)
1969年東京都生まれ、1991年日本女子大学住居学科卒、1994年東京工業大学大学院修士過程修了、1996竏驤€97年スイス連邦工科大学奨学生、2000年東京工業大学大学院博士課程修了、修士(工学)
2000年より筑波大学大学院人間総合科学研究科講師、現在に至る

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